被爆地・広島を見つめて
身の回りの自然環境放射線を計測するという活動(※)は、この2年間で、校内を調べる→校内と広島・京都を調べて比較する→広島の自然環境放射線の調査へとシフトしてきました。生徒達が今現在取り組んでいる研究テーマは、「被爆地広島の放射線事情を探る」です。
(※実践結果は文部科学省の自然環境放射線web(日本科学技術振興財団が運営)にも報告しています)
広島市内600箇所の実際の放射線(γ線)計測、広島市内の空気中の塵に含まれる放射性同位体の半減期推定、現存する被爆建物のβ線計測、さらに全国での街角アンケート(有効回答数は約1400枚)を二年がかりで20名ほどの生徒たちと実施してきました。被爆地からの距離による誤認識の度合いもグラフ化できました。いま、生徒たちの思いは、
「広島の被爆差別の実態と放射線強度の現状を伝えることで、今なお現存する被曝差別・被爆地への偏見を自分達の手でなくしていきたい」という思いでいっぱいです。
この活動は、最優秀賞である文部科学大臣賞を受賞し、先日(2004年11/4(金))表彰式も終わりました。詳しくは下記URL(リンクしています)をご覧ください。(ネット接続環境にて)
(おかげさまで、新聞各紙、そして、テレビでは情報番組「ちちんぷいぷい」(毎日放送、2005/2/8(火))で取り上げていただきました。このHPでは報道されなかった部分の詳細データも含めて公開します)
■調査結果と考察
<放射線の計測結果>
比較対象として 校内190箇所の放射線(γ線)計測
京都市内のγ線計測(遠足の自由行動で計測)
(↑広島市内でγ線の値が高かったところは京
都市内ではよく見受けられる値でした。異常値と
見なしません。石やコンクリートからの自然放射
線による値です。)
γ線計測値の高かった部分についての検証
現存する被爆建物から出る放射線β線の計測
被爆建物の現在(写真集)(工事中です)
(↑本川小学校、アンデルセン、広島電鉄などでβ線の値が
高いように見えますが、野菜ジュース中に含まれるK40による
β線の値と変わりなく、ジュース中に検出できる値と言え、
異常値と見なしません。 昨年までに私たちが試作した
「野菜ジュースに含まれるカリウム量とβ線計数率のスケール」)
黒い雨の降雨地域についての検証
なぜ黒い雨について考えるのか
検証のために参考にした文献
廣島原子爆彈被害調査報告(昭和22年、宇田技官、廣島管區氣象台)
爆撃と火災に随伴した驟雨現象(同誌より)
降雨状況(同誌より)
昭和22年の宇田技官の黒い雨降雨地域を私たちのγ線マップに重ねた図
(↑黒い雨の降雨地域の内外で放射線(γ線)の値の分布に差異は認め
られない)
<街頭アンケートの集計結果(2004年12月29日までの全データ)>
実施したアンケート(広島用、広島県外用1(左ページ)、広島県外用2(右ページ))
回答結果について
広島以外の回答者の居住地 アンケート結果1 アンケート結果2 アンケート結果3
放射線事情について、被爆地の残留放射能への誤った認識と居住地の関係(被爆地からの距離の関係をグラフ化)
放射線への関心の有無から見た誤認識と居住地の関係(被爆地からの距離の関係をグラフ化)
(↑ これらのグラフ中の曲線はエクセルで近似曲線を描いたものです。
被爆地から遠くになるほど誤認識の度合いが増しているように思います。)
アンケート回答に見られた被爆差別や偏見の具体例(工事中です)
被爆一世のかた、二世のかたへの聞き取り調査結果(工事中です)
<あのとき広島で何があったか>
調査旅行の中で聞き込みでわかったこと、計測に行った被爆建物でいただいた資料からわかったこと
「お好み村」のお地蔵様に秘められた悲話
地下壕での壮絶なドラマ「生ましめんかな」 詩 報道 舞台となった地区の現在の様子
(広島貯金支局跡は現在では高層マンションが建っています。)
地下室での生存者 証言 レストハウス(旧燃料会館)とは 現在の様子
■報道
<広島再調査のあとの報道>
朝日新聞
<プレス発表より>
文部科学省の発表 放射線計測協会の発表 表彰式のあとの記念撮影
<文部科学大臣賞の受賞のあと新聞での報道>
毎日新聞 朝日新聞
<文化祭での発表について>
奈良新聞 毎日新聞 朝日新聞 読売新聞
<日本化学会(近畿支部)・中高生の研究発表会での発表のあと>
奈良新聞