おとなの人にとってはあたりまえのことかもしれませんが、
小中学生のみんな!
ふだん食べているお菓子には科学がいっぱいかくれているよ!
そのお菓子がどんな原料からできているかを調べて、性質を考えよう!
<お菓子を科学しよう!>
<こんなおいしいお菓子!楽しいお菓子!>
日本のチューインガムのガムベースにはポリ酢酸ビニル樹脂を使っているものが多いそうなんだ。このポリ酢酸ビニル樹脂って、なんと木工用ボンドにも使われているよ。つまり、この樹脂に砂糖や果物の味付けをしたものはガム、樹脂を溶剤にとかしてドロドロにしたらボンドなんだ。科学って、同じ物質でも、まったくちがうものに使われるんだなあって感心したれ。まさか「おなかすいたなあ、ボンドでも食べようか」なんて言わないよなあ。
(ボンドは溶剤が中毒症状を引き起こす物質であるため、絶対に食べてはダメ!)消しゴムはポリエチレン樹脂に炭酸カルシウムなどを混ぜこんだものなんだ。消しカスをつくるために、この炭酸カルシウムは加えられるんだけど、ポリエチレン樹脂をポリ酢酸ビニル樹脂で代用すれば、チューインガムから君だけの消しゴムができるよ。くわしくは、ホームページトップから「科学大好き人間集まれ!」のコーナーをクリックして新聞に紹介した実験も見て下さい。
むかしはドンパチという商品があったと思うけど、わたパチ、ポケパチともに、画像2に書かれているように「はじけるキャンディー」が入っているんだ。なめた瞬間に、口の中で、「バチッ!」「パンッ!」と激しくはじける不思議なキャンディーの小さいかけらが、袋の中に入っています。なぜはじけるかを明治製菓に問い合わせたところ、原理がわかった。圧縮した二酸化炭素をアメの中にとじこめていて、アメがなめてうすくなってくると、圧力でアメがわれて、中の二酸化炭素ガスが一気に外へ飛び出すそうだ。南極の氷みたいな原理らしい。
<家での楽しみ方>
テーブルの上にガラス製のコップ(グラス)を置き、水を入れます。そこへポケパチの中の粉(わたパチでもいいけど中身が少ない。ポケパチはお得)を全部入れて、静かに耳をすましてごらん・・・。なんと20〜30分くらい「カキンッ!」「カ〜ン!」「カチンッ!」って高い音が聞こえるよ。これはもう、音のオブジェですよ。楽しい!音が聞こえ始めたら、水の量を少なくしてみよう。音が大きくなるよ。これは、水面で気泡が割れて発生していた音が、水が少なくなることで、アメ玉の炸裂音になり、はじける音が楽しめるのです。
満月ポン(松岡製菓)と海老丸(三河屋製菓)とみそ汁に入れる「ふ」の関係
(画像1 画像2 画像3 画像4 画像5 画像6 画像7です!)
満月ポンをかじったときの断面は画像2のように多孔質(小さい穴がいっぱいあいている状態)になっているんだ。画像3でこのお菓子の成分を見ると、ほとんどが小麦粉。また、画像6の「ふ」の成分を画像7で見るとこれも主成分が小麦粉。つまり、2つはほとんど同じ成分。
<ためしてみよう>
おみそ汁やカップ麺のうどんなどに満月ポンを入れてごらん。トロッとふわっと、まるで「ふ」を入れたかのようになるよ。一度ためしてみて!画像4画像5の海老丸も似たような菓子だが、これは主成分がデンプンで、小麦粉とも少しだぶる部分もあるので、これまた、「ふ」と同じような使い方ができそうだ。
<考えてみよう>
食品の保存方法には、フライ方式とフリーズドライ方式があります。どちらも、雑菌の繁殖の場にもなる水分をとりのぞく方法です。フライ方式は、高温の油であげることで水分をふっとうさせて追い出し、フリーズドライ方式は、凍らせた食品を真空に近い状態にすることで、氷→水蒸気と昇華させて水分をとりのぞく方法です。これらの方法は、宇宙食などにも利用されています。
満月ポンなどをかじったときの多孔質の部分には、もともと何があったのでしょうか。それは小麦粉を水でねって、焼いたことで水分が飛んだことを示しています。水分があったのです。だから、この多孔質の部分に水をもどしてやれば、もとの食感に近づくのです。関連事項は、ホームページトップから「科学大好き人間集まれ!」のコーナーをクリックして新聞に紹介した実験も見て下さい。
マコロン(渡辺製菓)とふっくらカップケーキ(永谷園)の関係
(画像1 画像2 画像3 画像4 画像5 画像6 画像7 画像8です!)
ソーダガム、コーラガム(カネボウフーズ)
(画像はここです!)
ようかんには寒天、ゼリーにはゼラチンって思ってませんか。確かにゼリーを作るときはゼラチンを使う場合が多いんだけど、果物を入れる場合は注意がいるようだ。画像2にあるように、なんと、パイナップルやキーウィフルーツなどはタンパク質分解酵素をふくむために、動物性タンパクであるゼラチンが固まらないんだ。パイナップルなどのフルーツインゼリーは実は寒天ゼリーが多かったのだ。
酢豚にパイナップルが入っているとか、ハンバーガーに焼いたパイナップルをはさむというのも、肉のタンパク分を分解して消化しやすいように工夫した料理だといえる。
<やってみよう>
安いお肉(筋張ったかたいお肉でいい)を買ってきて、ポリ袋に入れます。そこへ、パイナップルの切り身を入れて、よくもんで、2〜3時間ほど置いてから料理してみましょう。やわらかくフルーツの風味豊かな肉料理ができますよ〜。くわしくは、ホームページトップから「科学大好き人間集まれ!」のコーナーをクリックして新聞に紹介した実験も見て下さい。
シゲキックス(UHA味覚糖)と果汁グミ(明治製菓)
(画像1 画像2 画像3です!)
紫いもの焼いも!(合食)
(画像はここです!)
1袋100円までで売られているんだけど、これは本物の紫いも(紅いも)なんだ。そのまま食べてもいいけど、手にとって、少しつぶします。それで、石けんで手を洗うと緑っぽくなってきます。赤色の色素アントシアンが変色するのです。アントシアンは赤(紫)キャベツ、なすび、ブドウなどの色素でもあるのです。
安くて、やわらかいので手ですりつぶすだけでペースト状になるんだ。実験に使えそうです。
最近ずっと気になることがありました。私が小中学生だった頃、ファンタグレープなどのラベルには成分表示として「赤キャベツ色素、ブドウ色素」という順番で出ていました。赤キャベツとは小学校の実験でよく使われるムラサキキャベツのことですね。小さい頃、「ええーっ!キャベツの色なんか、これ!」ってグレープジュースを飲みながら思いました。こんな話を授業で中学生に伝えると、ラベルを持ってきてくれて「先生の言ってる成分とちがう」と言われました。画像2、3を見れば、今の表示は「野菜色素」に変わっているのです。そこで、日本コカコーラにたずねてみると、今は、赤キャベツと紅イモの色素を使っているとのことでした。ただ、ここで小中学生のみなさんに知っておいてほしいのは、赤キャベツも紅イモもブドウ果皮も、すべてアントシアンという色素で、同じ色素です。色素を取り出した材料が変わると、〜色素などと名前まで変わってしまいますが、同じ色素だったのです。
また、コーラのあの色は、画像2、3のように、カラメル色素が使われています。これはグレープジュースに使われることもありますが、プリンの上にかけるカラメル(砂糖を焼いてつくったもの)の色素ですね。
<やってみよう>
グレープジュース(炭酸系でないもの)を、石けん水、台所用塩素系漂白剤、重曹(じゅうそう)、お酢、レモン汁などに加えてみよう!ムラサキキャベツと同じ色の変化がありますよ。
禁断の試食/じゃがりこ(カルビー)とベビースターラーメン丸(おやつカンパニー)
(画像1 画像2 画像3 画像4 画像5 画像6 画像7 画像8です!)
じゃがりこやベビースターラーメン丸をかじったときの断面も多孔質(小さい穴がいっぱいあいている状態)になっているんだ。また、画像1で、このお菓子の作り方が出ている。「ふかしたおいもをそのまますりつぶして」と書かれています。つまり、ふかしてつぶして=マッシュポテトの状態から、油であげるなどして作られたものだと考えられます。油であげることで水分がぬけて、カリッとした状態になったんでしょう。
ベビースターラーメン丸はチキンラーメンと似たような作り方では?と想像がつきますね。おまけに画像5のように、「お湯をそそがずにそのままお召し上がりください」なんて書かれたら、逆にお湯を入れたくもなりますね。では、やってみましょう。
<ためしてみよう>
じゃがりこにお湯を少量入れてかきまぜていくと、画像2→画像4になります。予想通り、マッシュポテトになりました。そのままでも食べておいしいですが、マヨネーズや塩などを少しかけて、レタスの上にのせて食べると、ちょっとした、パーティー気分です。
ベビースターラーメン丸にもお湯を少量入れてみましょう。画像6→画像8になります。予想通りチキンラーメン的なスープに変身します。なかなかおいしい!この食べ方は2002.2.24放送のEZ TV(関西テレビ−フジテレビ系/日曜22:30〜)の中の特集「実録・親の知らない女子高生たちの食生活」で紹介されていましたが、放送前から私のHPで紹介しているように、わりと有名な食べ方でしょうね。
<考えてみよう>
食品の保存方法には、フライ方式とフリーズドライ方式があります。どちらも、雑菌の繁殖の場にもなる水分をとりのぞく方法です。フライ方式は、高温の油であげることで水分をふっとうさせて追い出し、フリーズドライ方式は、凍らせた食品を真空に近い状態にすることで、氷→水蒸気と昇華させて水分をとりのぞく方法です。これらの方法は、宇宙食などにも利用されています。
じゃがりこなどをかじったときの多孔質の部分には、もともと何があったのでしょうか。その多孔質の小さい穴は、もともとそこには水分があって、あげたりすることで水分が飛んだことを示しています。水分があったのです。だから、この多孔質の部分に水をもどしてやれば、もとの食感に近づくのです。関連事項は、ホームページトップから「科学大好き人間集まれ!」のコーナーをクリックして新聞に紹介した実験も見て下さい。
ビールちゃうやん(コリス) (画像1 画像2 画像3 画像4 画像5です!)
ラムネ飲料やラムネ菓子、発泡入浴剤で活用されている原理が、このおやつにも使われています。ラベルは画像1です。原材料名を見れば(画像2)わかるように、酸味料+重曹→二酸化炭素の発泡が使われています。酸味料とは酸っぱいもののことで、お菓子の世界では、クエン酸(レモンや梅のすっぱみの成分)や酒石酸(ワイン製造の副産物)などが使われています。ちなみに発泡入浴剤に使われているのはフマル酸です。これらは固体の酸です。また、重曹は炭酸水素ナトリウムという固体で、酸と混ぜても、加熱しても二酸化炭素を発生させるものです。ビールの色はどうやってつけるかは、カラメル色素(プリンの上にかける砂糖を焼いて作るソースの色)が使われています。泡がなぜ消えないかというと、粉末卵白が入っているので、二酸化炭素の発泡によって出てきた泡が、とろみの中に出てくることで、気泡が消えにくく工夫されています。30円で子ども向けのスーパーの駄菓子コーナーにありますが、理科を学習する上でも貴重なおやつですね。
画像3はビールとちゃうやんをコップにあけたところ、画像4を水を加えた直後、画像5は水を加えて30秒後の画像です。この後どんどん発泡し、下層の液体がすんできます。1〜2待てば、見た目はビールそっくりになります。ちなみに味は梅味のジュースです。
関連事項は、ホームページトップから「科学大好き人間集まれ!」のコーナーをクリックして新聞に紹介した実験も見て下さい。
画像1のように森永製菓のラムネ菓子のイラストが包装紙にスケッチされています。ラムネ菓子がシュワッとするのは、重曹(炭酸水素ナトリウム)+酸味料→二酸化炭素が発生、という化学変化を利用したものです。近頃、重曹が入っていないラムネ菓子が出ています。文化祭の準備で生徒とコリスへ工場見学に行ったときに、結晶ブドウ糖や無水ブドウ糖でも食感が生化学的にひんやり冷たく感じることを教えてもらいました。ですので、重曹が入っていないラムネ菓子はブドウ糖が重要です。森永製菓のラムネ菓子も重曹が入っていません。
しかし、この森永のアイスをかじってわかったことは、アイスキャンデー内に直接ラムネ菓子が、そのまま入っているのです。(図2は包装紙、図3は実際にかじった様子) それで、それをかじると、すごくパンチがきいているのです。すっぱくて、シュワッとするのです。このシュワッ感がきついのです。ということで、包装紙の裏の成分表示を見ると、なんとラムネ菓子に重曹を使っていない森永製菓が、アイスキャンデーには重曹を使っているのです。(図4)
想像ですが、ブドウ糖によるひんやり感を利用できないからでしょう。アイスそのものが冷たすぎるので、やはり重曹で口の中に二酸化炭素という気体を発生させなければ清涼感につながらないのでしょう。関連事項は、ホームページトップから「科学大好き人間集まれ!」のコーナーをクリックして新聞に紹介した実験も見て下さい。